ソウリンメール　No.10
正月の3日から降り始めた雪が1メートル近く積もりました。雪のあまり降らな
い地方の方にどうゆう状況かお話します。
20年ぶりの大雪だそうで、一晩に60センチほど積もったもので、除雪が間に合
わず（というか、しばらくぶりなので除雪のやり方を忘れたみたいで）除雪車
より先に走る車が多く、たちまち圧雪状態になり除雪車は雪を脇におしつけて
走るだけ、どうろはでこぼこになってしまいました。
車を道路に出すためには、除雪車が置いていった雪の山を片付けることから始
まり、道路はかろうじて車1台分の幅が通れるだけ、対向車がくると、雪の山に
突っ込んで、すれ違うのを待つのです。若松の道が幅の広い道でも一方通行が
多いわけがわかりました。すれ違えると思ってもタイヤがわだちですべり大き
く横に振られることもあります。歩道は雪の山で歩く人は車道をとぼとぼ進み
ますから車もその後をのろのろついていくしかありません。中には自転車を乗
っている人もいまして、車の運転も轢かないように気を使います。
私も別堂の雪を片付けるために、車で行きましたが、車を入れるための雪片付
けに半日かかりました。なにせ掘り始めたところはセンターラインでやっと車
が入るだけ片付けてもまだ道路のなかでした。屋根に１メートルも積もると窓
があかなくなりますので、屋根の雪下ろしもしなくてはいけません。電線とか
電話線が雪の中に埋まっていることもあります。雪が締まってくると重みで線
を切ってしまいます。滑らないように注意しながら、スコップ、スノーダンプ
で雪を下ろしますが、注意しないと１階の窓を下ろした雪で割ってしまいます。
私はストーブの煙突を壊しました。
太陽がのぞくと日向の雪は消えてしまうし、春になれば自然になくなるので、
ほっといてもよさそうなものですが、そうはいかないようです。
　私たちも雪と同じにやがては、消える（死ぬ）のです。でも、どうせ死ぬの
なら何をしても同じだと諦めてはいないでしょう。無駄かもしれないけど、ひ
たすらに今日を生きぬく、その精一杯の繰り返しが人から人へ受け継がれ、無
量の「いのち」につながっていくのだと思います。
　それはさておき、きのうは娘とのスキーの約束が大雪でのびのびになってお
りましたので、アルツ磐梯スキー場にいきました。ずいぶん寒かったですが、
ひさびさに磐梯山もみえました。のんびり滑るつもりでしたが、こぶの多いコ
ースに入ってしまい「おとうさんは、転びながら降りていった」といわれてし
まいました。