ソウリンメール　No.11
暑さ寒さも彼岸までといいますが、お彼岸のお墓参りは長靴スコップ持参です。
大概お彼岸には雪は消えてしまうものですが、今年はとうとう腰まで雪が残っ
てしまいました。でもやはり春、田んぼも徐々に雪が消えていきます。

最初は、父の葬儀でした。父の好きだった「生きる」を皆さんに歌ってもらっ
たのです。その歌に感動した方が、本堂にピアノがあればと寄付してくださっ
たのです。わたしたちは弾けませんけど、寄付してくださった方の娘さんがピ
アノの先生でいつでも弾いてくださることになりました。そこで、どうせやる
なら、住職継職奉告法要を歌でやってみたいと思いついたのです。入堂から退
堂まで、全部歌でやろう。みんなでうたえる歌で法要をやろう。
カラオケもやったことのない私が、皆にうたってもらえばいいやとカラオケ好
きな人たちに集まってもらいましたが、伴奏の先生には指導は重荷、ちょっと
だけ知り合いの高校の音楽の先生に指導をお願いしたところ「四部合唱でやり
ましょう」慌ててさらにメンバーをかき集め１１月末から月２回の練習が始ま
ったのです。何とか格好がつき、メンバーもはりきっています。でも、私のソ
ロは伴奏つきでうたったことはなく、練習してみると、出だしがわからず、途
中で伴奏とリズムがずれてしまい散々です。お坊さんたちのみのパートがあり、
いまだ練習しておりません、さらに問題が出てきそうです。
本番は4月１５日あと１ヶ月たらず、間に合うのでしょうか？皆さんにおいで
いただきたいのですが、本堂は門徒さんで満席です。興味のある方は、4月１５日
午前１０時より、立ち聞きしてください。

以下は法要におくばりする楽譜に添えた言葉です。

音楽法要にあたり
今度の法要は、いままでに行ったことの無い音楽法要の形をとらせていただき
ました。もともと仏教は、ひじょうに音楽性のゆたかなものでした。大衆が導
師法中とともにお経を唱和し、感動に酔いしれ、心を開放したものでした。本
山でのおつとめの声明や正信偈和讃などを、大勢の人の声で聞くとすばらしい
感動をうけます。
今回この音楽法要にさせていただいたのは、唯黙って法要に参列するだけでな
く、皆さんと一緒にわかりやすいお勤めをし、大きな声を出していただき、心
を開放していただきたいと思ったからです。そして、それこそが私たちが目指
しているお寺作りの基本なのです。心を開放し、お互いに意見をかわし合う。
その中心に仏様がいらっしゃる。心が一つになって音楽として教えが流れてく
る。その音楽がまた誰かの心を開放してくれる。小さな一歩がいつしか大きな
繋がりになっていくのです。
道雄前住職は、音楽法要に大きな夢を持っていました。本堂が洋式なのもお参
りにくる方の足のことを考えたことと、もう一つは音楽法要を取り入れたいと
言う願いからだったのです。前住職から今私たちにバトンタッチされた本光寺
です。継職法要を考えた時、音楽法要しかないと思ったのです。そして、現住
職の希望によって登礼盤作法は嫁いだ姉の歌声の中ですることにしたのです。
今回、歌をリードしていただくために合唱団を結成いたしました。メンバーは
若婦人会、仏教壮年会、スカウトリーダー、親戚、知人、等各方面から参加し
ていただきました。そして、そのご指導と編曲を会津高校教諭の堀内清治先生
にお願いし、月２回のペースで11月より練習を続けてまいりました。どうぞ皆
様も、その歌声に合わせて大きな声でご唱和ください。そして仏様と心を一つ
にしたご法要に！