ｿｳﾘﾝﾒｰﾙ　No.20

・・・・らしく生きる
「男らしく女らしくあれ」という言葉に差別を感じる、ということがあるとこ
ろで話題になったそうです。「らしく」ということはそうあるべきモデルが存
在するということで、そのモデルがどのようなものなのかが問題なのではない
でしょうか。モデルは各自がもつものでしょう、親や先生、憧れのスターなど、
その生きる姿にあこがれ、目指すものだとおもいます。そのモデルを他人に押
しつけられたとき無理が生じると思います。「らしく」というときそのモデル
を提示しない限りそれぞれの思いのままに「自分らしく」思ってしまいます。
お互いのモデルを示し討論していく必要があると思います。
むしろ、戦後教育の影響か個性尊重でモデルを提示しなくなった世の中に不安
を覚えることがあります。手本がなく子育てに自信がもてない若いお母さん、
親であることを忘れ欲望のままに生きる若者、どう生きていくのでしょうか。
画一的なモデルは「らしく」の強制となりますが、多彩なモデルを提供してい
かねば、多くの人々は生き方の指針が見えず心配になるのではありませんか。
お釈迦さまの「人間らしく」生きる生き方にもう一度学んで生きたいものです。