ｿｳﾘﾝﾒｰﾙ　No.21
ちょっとだけクラシックファン？
若松の駅の近くに「若松通商」というパソコン屋さんがあります。秋葉原に本
店がありますから名前はご存知の方もいるかもしれません。パソコンのないこ
ろからラジオの部品を売っていました。これがほしいというと秋葉原の価格で
手に入りますし、３日くらいでオリジナルパソコンを作ってくれます（安いの
で４万円ほど）。そんなわけで時々のぞきにいくのですが、先日店の前の道に
ワゴンが出ており音楽ＣＤを１００円で売っていました。みるとクラシックの
輸入版がいろいろあります。Verdi,Bruckner,Bach,Haydn,Wagner,Tchaikovsky,
Mahler,Rossini,Beethovenなんとなく聞いたことのあるような名前を１０枚ほ
ど買い込み、家で聞いて見ますと結構楽しく聞くことができます。１月後また
のぞきに行ってまた１０枚買い込み、車の中で聞いています。これが１枚２０
００円だと買わないので、その程度のファンなのかなと。
右手と左手が同時に別のことはできないし、楽譜も読めないのに、小学校の学
芸会でアコーデオンを弾かされてすっかり音楽が嫌いになった私です。それが
クラシックを聞いているのは、中学校の音楽の川原先生のおかげです。先生が
出した中学の音楽の宿題は、毎週金曜日の午後９時から教育テレビで放送され
るＮ響アワーを聞くことだったのです。「家のテレビは古くて教育テレビは映
りません」（事実でした）と抵抗したのですが、却下！、親に頼んでテレビを
買い換えるはめに。毎週半分眠りながら、演奏曲目と、各楽章のタイトルを記
録したのです。おかげでクラシックは耳になじんでしまったのです。今では懐
かしい思い出です。
今では、サントリーホールの創立時からの会員になり（一度もいったことはあ
りませんが）、住職継職法要は音楽法要でおこない、毎月合唱の練習をし、い
かにも音楽好きなようですが、実はそうでもないのです。１００円ならファン
なのですね。
薫習（くんじゅう）という言葉があります。衣服にお香のかおりを移すように、
繰り重ねていくといつの間にか身についてしまうことです。いい行いを重ねて、
いいものを身につけておきたいですね。