そうりんメールNo.３						2000.01.21
　浄土真宗本願寺派　本光寺　　沖井　玲爾

数年前の我が家の年末年始はこんな風に始まりました。「友達にクリスマスパ
ーティ誘われたんだけどいってもいい？」『だめ、うちはお寺なんだからキリ
ストさんの誕生祝なんかしなくていいの！お釈迦様の誕生祝い毎年してるでし
ょ』「だってあれは私の誕生日でしょう」（４月８日はお釈迦様の誕生日、花
祭りといっています。そして尊子の誕生日でもあるのです）『一緒なんだから
仕方ないでしょ、とにかくクリスマスパーティはだめなの！』数日後、娘の友
達のお母さんから「忘年会ということで・・・」子供たちが忘年会などと　ち
ょっとへんですけど　なんとかケーキをたべることができました。
　昨年は２８日より年末の大掃除を始めました。それから正月の飾り付けです。
前卓などに打敷をかけ、花は松を真にして立て、菊、千両を挿し、水引をかざ
ります。お餅は直径20cmほどの同じ大きさの餅を三つ重ね、そのうえに葉付み
かんをのせます。本堂だけでも６ヶ所飾ります。年末に南会津の方面にお参り
にうかがうと、よく栃餅とか草餅などをいただきました。今年は早めにうかが
ったもので、残念ながら、まだどちらのうちも餅をついていませんでした。
大晦日は、おおくのお寺は除夜の鐘をつくので大賑わいですが、本光寺には鐘
がありませんので静かな年越しです。でも元旦の朝７時、スカウトの子供たち
が５０名ほど集まって旗揚げです。吹雪の中でも、おもてで国旗･仏旗を掲揚し、
歌をうたい、本堂に入ってお勤めをし、住職やリーダーのお話を聞きます。そ
れから一人一人おとそをいただいて、さいころを振り、出た目の数だけ「さい
ころキャラメル」をもらって解散です。リーダーは少し残って新年のあいさつ
をし、おせち料理に少しお酒をいただいてかえります。
１０時より元旦会（ｶﾞﾝﾀﾝｴ）門徒の人たちが２０名ほどお参りにおいでになり、
お勤めをいたします。車の人が多くなってきたので、おせち、甘酒などでご接
待、新年の挨拶をし、歓談してお帰りになります。
本光寺のおせち料理は、きみよせ（玉子の料理）、松前漬け、豆かずのこ、紅
白なます、ごぼうのてんぷら、豚肉のコーラ煮、黒豆、長芋とりんごのキント
ン、炒り鳥（野菜の旨煮）などです。雑煮は、人参大根を拍子木に切り、鶏肉
と三つ葉のすまし汁、切り餅を焼いて入れます。
まあまあ静かなお正月でした。２日には天気がよかったので、猪苗代に３人で
スキーにでかけます。携帯電話のおかげで連絡がいつでも取れるので、安心し
てでかけられます。スキー場まで３０分ですから、緊急の場合でもすぐ帰れま
す。田舎暮らしの良さですか。