ソウリンメールNo.38　　　　　　　　　　　　　2006.7.20

梅雨が明けませんね。関西は大雨だとか。会津は珍しく晴れました
でも毎日の雨で、隣の公園できのこがよく育っています

ところで

ネフローゼ症候群の大学生が就職試験を受けようとしました

就職先に自身で赴き、直接仕事の内容を伺い、受験を決意、願書にあるとおり
就職先付属の診療所で診断書をいただきました。

　診断書の概評は
　「おおむね可と考えるが、必ずかかりつけの医師の診断書が必要」
かかりつけ医師の診断書は
　「病名：ネフローゼ症候群
　　上記疾患にて現在ステロイド（プレドニン）20mg、免疫抑制剤
　　（ネオーラル）160mg内服中である。
　　日本腎臓学会のガイドライン上、勤務内容は、＊軽作業、＊残業、出張、
　　夜勤不可（勤務内容による）である。」
という内容でした。

診断書をいただくのに時間がかかり願書を提出したのは締切日でした

その一週間後、人事部長より父親に電話があり
　「診断書の結果、受験をしていただいても採用できないので、病気が治ってから、
　　再度願書を出すようにとのこと。願書は、本人に差し戻す」との事でした。

本人に書類が届いたのが試験前日でした
その文書には
　「しかしながら、提出書類中、健康診断書につきまして内容を確認したところ
　　日本腎臓学会のガイドライン上の勤務条件では、○○○○での勤務に耐えうる
　　状態ではないため、体調を整えられ、再度受験願いを提出されますようご通知
　　いたします」と書いてありました

募集要項に書類選考があり書類審査で受験を断ることがあるとはありません
診断書を書いた二人の医師には問い合わせがありませんでした

ネフローゼには、完治と言う言葉はありません。たしかに難しい病気で、疲れが
たまったり、風邪が原因で再発することもあります。ですが、付き合いのながく
なる病気だけに患者は、つねに細心の注意を払い、病気と友達になって自分の体
を管理しています。薬の量が多かったり、蛋白尿が微量でている人もありますが、
その行動の範囲には個人差があります。一概にネフローゼの生活管理表に表され
た行動ではないのです。ドクターも充分考慮したうえで、日常生活に支障はない
旨の診断書を書いて下さっていると思います。
　また、ネフローゼ患者にとって、「直ってから出直せ」というのは、
「あなたは、社会生活不適格者ですよ。」と言われたことに等しいのです。

また、本人は成人し、自分の将来を考え自分の体力でやっていけると言う判断で
願書をだしています。その本人に連絡がつく前に、父親に連絡が入りました。
本人の身体をおもって試験を拒否したのであれば、本人への連絡に配慮が必要で
はなかったでしょうか？
本人は、自分を一成人として見ていただけなかったことに不満をもちました

皆さんはいかがお考えでしょうか

親の年頃の人は、病気を持ちながら生活している人への差別を感じ
二十歳頃の人は、本人より親に連絡したことに若者への差別を感じるそうです