ｿｳﾘﾝﾒｰﾙ　No.39　　　　2006.10.10

会津も稲刈りがすすみ、猪苗代も刈り入れが進みます。
先日の台風並みの低気圧で雨雲が太陽を隠そうとするのですが、
強風に雲が追いやられ、田んぼや猪苗代湖を照らします。
日本の今をあらわしているのでしょうか。

近頃気になる言葉がいくつかあります、そのひとつが「作戦」です。
いろんな行事に「○○作戦」とついています。
国や地方自治体の行事に多くあります。

インターネットで検索するといろいろ出てきます。
国土交通省の「打ち水大作戦」「リバークリーン作戦」
社会総務・経済産業省の「迷惑メールおとり作戦」
文部科学省の「子供の生活リズム向上大作戦」
環境省の「エコロジカルあくしょん大作戦」

作戦とは「戦を進めていく上のはかりごと」であって
戦うという前提に成り立っている言葉です。

「作戦」という言葉を使わなくても
「計画」「企画」「行動」でもいいのではないでしょうか。

困難に向かっていくという意味での「戦い」かもしれません。
あるいは社会主義革命を目指すうえですべての行動が階級闘争
だった時代の名残かもしれません。

しかし、平和を目指し、暴力に反対を叫ぶものが
戦いを意味する言葉を使うことには違和感を覚えます。

暴力的な言葉が蔓延し、本来の意味が薄れてきたとき
本来の意味でその言葉を用いている人々が、いつのまにか
その言葉をつかっているのに、私たちは気づかなく反対の声を
あげることも忘れてしまうのではないかと思えるのです。

これはそういうための戦略だったりして。

もっと言葉の意味を大切にしたいものです。