ｿｳﾘﾝﾒｰﾙ　No.40　　　　　　　　　　2006/10/31
例年ですと報恩講が終わりほっとしてメールを書いているのですが
今年は会館の完成目前で、かつ報恩講＆落成法要の準備と慌しい
日々をすごしています。
ところで福島県は談合から、出直し知事選で騒がしくなっています。

その談合ですが、今のマスコミの論調ですと落札率が９割を超える
ようだと談合が疑わしく、７割程度だと正常な入札だとか。
それには疑問があります。
企業はできるだけ高い価格で工事を落札できれば利益が上がるので
設計価格ぎりぎりで落札できるよう営業は努力します。そのため
より確実にするために談合などという違法行為に至ったのです。
けれども、できるだけ高値で落札するよう努力するのは正しい企業
のあり方であると思います。設計価格よりみな高い価格で入札すれば
再度入札となり、数度の入札をすれば設計価格の９割以上の落札率
がでるのも不思議ではありません。
もし設計価格の３割も安い価格で利益を出すことができるとすれば
当初の設計自体がいい加減なものであったか。利益を政界などに
還流させるための価格操作が存在するかだとおもいます。
目先の売上高のために赤字で工事をすれば企業の体力は無くなります
それを繰り返しているうちに体力のない企業は淘汰され、大手の独占
になるでしょう。それも国内の競争から、外国の圧力により外国の
企業の進出で、利益の上がる工事を持っている体力のある外国企業に
すべてを持っていかれるかもしれません。
２０年ほど前にパソコンのＯＳを国産のトロンか、マイクロソフトの
MS-DOSにするかと争ったとき、外圧に負けて、日本政府はトロンを
見捨てました。その結果、現在日本はアメリカに膨大な利益を持って
いかれているのです。
談合がいいとはいいませんが、目の前の現象のみにとらわれていると
誰かの戦略に利用されているのかもしれません。
マスコミの話題性を追いかけすぎる体質も格好の餌食かもしれません

お釈迦様の教えに「中道」というものがあります
極端な考え方やあり方を排除し、あくまで対立するもの同志の調和を
はかって、それを実現する道、すなわち「中正の道」です
みんなの目が右に向いているときには、左も見てみませんか

田んぼの落穂を拾っている白鳥は、一ヶ所に集まっているようです
リーダーがいいのか、へそ曲がりがいないだけなのかわかりませんが
群れているのは　楽しそうですけど