ともに　いのちかがやく　世界へ！　 (智)　　No.124(2007.7.20)

　本堂にあるポスターに書いてある言葉です。いい響きです。
　本願寺の基幹運動のスローガンです。往々にして、スローガンは抽象的な
表現が多い気がします。それがどのような形で私たちの前に姿を現すのか、
私たちが気づくのか、がおもしろいと私は思っています。
　先日、本願寺に行ってきました。ちょうど日曜日。家族連れでご参拝の方
がたくさんいらっしゃいました。その中に、車椅子で参拝のお年寄りが、見
受けられ、不思議なことに、一様にその車椅子を押しているのが、お孫さん
と思われるミニスカートや穴あきジーンズをはきこなした若い方たちでした。
そして皆、にこにこしているのです。
　年寄りと若い者の「断絶」を言われ始めて久しい今日です。が、その光景
に私は、『断絶』という文字が崩れていくような思いにとらわれました。
　「ここは、本願寺の本堂！阿弥陀様の御前！みんな素直な自分でいるんだ！
飾ったり、隠したりしなくていい、素直な思いで、お互いに認め合って、
一緒にお参りできたことを喜んでいるんだなあ。ともにかがやく世界って、
こんな感じなんだなあ。」
　「ともにいのちかがやく世界に」とは、ともにお念仏を喜び手を合わせ、
いただいた「いのち」を互いに喜び合うことなんですね。
　とてもうれしい出来事でした。どうでしょう！　みなさんも本願寺までとは
いいません。本光寺の本堂に家族みんなで、お参りしてみませんか！