(智) ��129

＜＜念仏成仏　これ真宗　万行諸善　これ仮門＞＞

この言葉は、浄土和讃の一首です。そして、その一首の中の一部分です。
「念仏成仏これ真宗」
いい言葉ですね。
「万行諸善これ仮門」　ん？仮門ってなに？
「仮の門」？　そっか！すぐ崩れてしまう門なんだ。蜃気楼のようなものなんだ。
じゃあ、「万行諸善」ってなあに？　もろもろの善いと思われるたくさんの行いということですよね。
つまり、仏になろう、なりたいと思ってたくさんの修業をしてみたところで、それは一つくぐったと思うとまた一つと門　が立ちはだかる。でも、振り返ってみるとくぐったはずの門が、ないのです。本当の門には、行きつくことができない。　それほど私たちは次々に湧き上がってくる欲の中に住んでいるんですね。
そんな私たちは、「必ず救うぞ」といつも働きかけてくださっている阿弥陀さまにお任せをして「ありがとうございます」「なもあみだぶつ」とお念仏の中に生かしていただくこと。
それが、真宗門徒の生き方だよ。とこの言葉は教えてくださっているんだなあ。と私は、しみじみと味わはせていただきました。みなさんは、いかがですか？