(唯)137  <<如来 一切のために つねに 慈父母となりたまえり>> 家の宗派は何でしょう? 時々同年代の人に、「あなたの家の宗派は何ですか?」と聞くとはっきりと何であるのか答えられる人はほとんどいません。法事の時にこんなことをしていたというのを聞いて、真宗かな?禅宗系かな?と分かる程度です。それも普段は全く意識していないようです。それが悪いこととは言いません。が、少なくとも聞かれたらきちんと答えられるようになってほしいと思います。 では、本光寺は何宗でしょうか?本光寺は「浄土真宗本願寺派」です。そして宗祖は「親鸞聖人」です。では「浄土真宗」の教えとは何でしょうか?もっとも大きな特徴は「他力本願」ということです。つまり救いを「阿弥陀如来」におまかせするということです。一般的な「他人に頼って自分は何もしない」ということでは無いのです。 この「他力本願」に対して自ら修行して救いを得ようとすることを「自力」といいます。親鸞聖人は初めこの修業をしていたのですが、これでは救いを得ることはできないと思われ、「他力本願」の教えに至ったのです。そこには、生きていくために生き物を殺してしまうしかない私たちでも「阿弥陀如来」は救ってくださる。ということなのです。一生懸命生活し、四苦八苦を悩みぬきその果てにたどりついた教えが「他力本願」の教えであり私たちの「浄土真宗」なのです。 もし誰かに「あなたの家の宗派は何ですか?」と聞かれたら堂々と「浄土真宗」ですと答えてください。