(玲)��139
信心のひとは　その心　すでにつねに　浄土に居す
　（法語カレンダー八月のことば）
▼スカウトに子供を入れたいというお母さんがやってきました。
自分が昔経験してよかったと思うので、子供にもさせたいということなのです。
何がよかったかと聞くと、とても厳しかったことだそうです。
▼親は子供の将来に責任があるといわれます。
でも、親の思うように子供は育っていくとは限りません。
では、親として何を子供に与えていくことが将来のためなのでしょう。
安全な環境で育った者が荒々しい社会を生きていくことができるでしょうか。
いつまでも誰かの保護下で生きるわけにはいかないのです。
どんな環境（自然・人間関係）でも生きていく力を持つことが大切だと思います。
▼阿弥陀さまは、私の生きている本当の姿を教えてくださいますが、
あとは自分で考え選び生きるしかありません。
しかし、どのような生き方でも精一杯生きているものを救わずにはおれない、
もがき苦しむ私をあるがままに受け止めてくださいます。
▼子供に一人で生きる力を身に付けさせたら、あとは見守るだけ、
精一杯生きろと送り出してあげるだけです。
私たちは凡人です、腹が立つし、間違いもする、知らないこともあるでしょう。
でも仏さまと共に生きるならば、あるがままに受け止めることもできるでしょう。
子供の生き方がどのようでも、そのままを受け入れ、
しっかりと聞くことも親の役割なのでしょうね。